【22新卒 ACE】Google に落ちました

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はじめに

私は慶應義塾大学の学部4年生で、昨年度 Google Cloud Associate Customer Engineer(以下、ACEと呼ぶ)にエントリーし、2次選考で不合格となりました。

Google はほぼ中途で構成されているということもあってか、新卒の体験談はほとんど見あたりません。そこで私のように ACE を新卒で希望される方(希望に満ちた後輩たち)の参考になれればと思い、今回筆を執りました。

※ 最大限配慮しているつもりですが、もし不適切な内容などございましたらご指摘いただければ削除いたします。

Googleへ応募した背景

私は将来、プリセールス(営業とエンジニアの中間のような役職)として活躍したいと考えています。

その契機となったのは Tableau Japan(セールスフォース)長期インターンの経験で、新卒でもプリセールスのようなロールを探していました。

というのも、私は「人とコミュニケーションを取りながら仕事がしたい(営業的側面)」「最新技術をキャッチアップできる環境で働きたい(エンジニア的側面)」という想いがあり、その両方を満たすにはプリセールスが最適だと考えたからです。

そんなとき Google Cloud の新卒採用で ACE をみつけ、応募してみることにしました。

0次選考:Resume + 適性テスト

Google の選考では、まず初めに Resume (英語) を提出し、応募したロールごとの適性テストを受験します。

Resume は特に指定されていないので、自分の顔写真・キャリア・スキルなどを自由なフォーマットで提出します。各種就活サイトの合格体験記では「ネイティブに志望理由を添削してもらった」という声も散見され、ハイレベルな選考になることが予想されました。

この頃はまだAWSの資格に合格していなかったので、Resume には Tableau の資格のみ記載したと記憶しています。なのでクラウドの資格は特に必須ではなさそうです。

Resume 提出後は Google Cloud ACE に必要な知識テストが行われます。これはいわゆる”超難問”が用意されているわけでは無く、クラウド業務に必要な知識(WEBの構成・アプリ開発・データベース・プログラミング言語など)を問うものでした。

説明会

後日、0次選考を通過した方のみが招待される会社説明会がひらかれます。

ここで初めて Google の社員さんをお目にかかるのですが、皆さんゆったりした雰囲気で、下の名前で呼びあっていたので「あぁやっぱり Google って楽しそうな会社だな」と感じました。

また、この時に初めてライバルの数を知ることになるのですが、想像よりもはるかに少なく、0次選考でかなりふるい落とされている様子が伺えました。

1次選考:プレゼン + 技術面接

事前に英語で書かれた資料一式(内定までのステップ、評価項目などが記載)が配布されるので、それを読んで面接に臨むことになります。

1次選考の前半は プレゼンテーション です。

事前にお客様の条件(会社概要・ビジネス課題・クラウド検討理由・期待することなど)が細かく指定された資料(英語)が配布されるので、そのお客様を想定してプレゼンを行います。

そのために「クラウドの特徴・GCP のユニークな強み・課題の解決方法」などを理解する必要があり、私はそのためにWEBをひたすら巡回して、Google 社員の SlideShare や一般企業の GCP 活用事例などを調査しました。

そして一通り役に立ちそうな情報が集まったら、今度はスライド作成に入ります。先ほど収集した SlideShare を参考にトンマナを調整し、情報量や伝えたいテーマも厳選しました。

ここまでのスライド準備と直前のリハーサルなどを含めると「15〜20 h」はかかったと思います。

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そして次に、1次選考の後半である 技術面接 の準備を行いました。

技術面接には、クラウド業務に必要な知識(WEBの構成・アプリ開発・データベース・プログラミング言語など)が求められており、私は特に WEBの構成・アプリ開発 に自信がなかったので「10〜15 h」ほどかけて対策を行いました。

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実際の面接では Google 社員による鋭い質問が多く投げられたのですが、自分が今知っている知識を自信を持って伝えることを意識し、何とか突破することができました。

※ Googleの合格連絡はメールではなく別の方法で知らされます。

2次選考:経験の深堀り + ケース面接

2次選考の前半は 自身のエピソードの深掘り です。

まず面接官から質問がくるので、それに対して自分の体験ベースで答えます。その後「なぜその行動を取ったか?」「そのエピソードを選んだ理由は?」など、かなり深掘りされるので入念な準備が必要です。

私はこれまで 自己分析 というものに本気で取り組んだことがなく、自分の経験を言語化する、といった作業をしてこなかったので「15〜20 h」ほどかけてみっちり対策を立てました。自分でもここまで準備した経験がなかったので、かなり鍛えられたと思います。

ここでの自己分析とは一般的な就活対策ではなく、Google の過去の面接の質問内容を徹底的に調べて、それに向けた1問1答のような形で自分のエピソードを用意しました。

次に、2次選考の後半である ケース面接 の準備を行いました。

私はこれまでケース面接の対策をほとんどしてこなかったので、東大生のケース問題ノートという参考書(?) を使って、ケース面接の解き方などを理解しました。


また、過去の面接者からの声を参考に Google 製品に関するケース問題なども想定し、それに対する回答も用意していました。ケース面接の対策にかけた時間は「5〜10 h」だったように思います。

最終選考(準備だけ)

結局、2次選考で落ちてしまったのですが、実は最終選考の準備まで行っていました。

Google の最終選考は、外国人の社員さんが Googlyness(グーグルらしさ)について英語で質問をする、ということが知らされていたので、How Google Works を読んだり、内定体験記から英語の質問を想定したりして対策を立てました。

また、1次選考と2次選考の間で半月以上空いていたので、モチベーションを高めるために Google の転職サイトでのレビューを読んだり、Youtube で内定者動画をみたりもしました。

おわりに

ここまで約 50〜60 h をかけ入念に対策をしたので、正直落ちてしまったのが悔しくて仕方がありません。

不合格となっていまさら「ケース面接でアイディア発散しすぎたのが原因かな」「あのとき5つも逆質問したのが裏目に出たかな」など、やるせない気持ちを噛み締めています。

ただ今回の新卒採用を通して、Google には素敵な社員さんで溢れているということを改めて実感し、自分の将来と真摯に向き合うことができました。本当にありがとうございます。

それでは今後の Google の発展と、未来の候補者の可能性を願って本エントリを締めさせていただきます。